癒しの風~薫風堂~

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肺経の気有餘・絶脉・絡脈

今日はいよいよ、肺経の最後です。

先生の下さった資料には生憎、原文が載っていませんので、
読み下し文から入ります。

(読み下し文)
気盛んに有余すれば則ち肩背痛み風寒汗出で中風小便数にして欠す。 
(意訳)
 肺経の気が盛んで、その気が余りあれば、肩や背中が痛み、風邪の症状が出て
 発汗している状態になる。これは、表虚になりますから、
 傷寒論で言う所の、桂枝湯証です。
 発汗が無ければ、表実となり、葛根湯証です。
 お小水の回数が頻回となり、出なくなってしまう、という説と、欠は「あくび」の事も
 指しますので、あくびする、と、解釈する事も出来ます。

(読み下し文)
気虚せば則ち肩背痛み寒(こご)え、少気して息するに不足す、溺色(にょうしょく)変ず。 
(意訳)
 肺気が虚すと、肩や背中が痛むという事は、
 背中に気管支の反射が出ているという事になります。
 身体が冷え、呼吸量が減少して、取り入れる酸素の量が少ない為に、
 身体の中での燃焼力が落ち、
 呼気から出てゆく水分の量も減るので、身体は水分を溜めやすくなります。
 水分が出てゆかない、酸素が入ってこない、という事で、燃焼力が落ちてきて、
 身体の代謝も落ちてきます。すると、ホルモン系にまで、影響が出てくる事になります。
 身体に水分が多いので、尿の色が薄くなるのです。


(絶脉・読み下し文)
手の太陰の気、絶すれば則ち皮毛焦がる。太陰は気をめぐらし皮毛を温むる者なり、故に
気熒せざれば則ち皮毛焦がる。皮毛こがれば則ち津液皮節(ひせつ)を去る。
津液皮節を去る者は則ち爪枯れ毛折れ、毛折れる者は則ち毛まず死す。
丙(へい)に篤く丁(てい)に死す。火金に勝つに也。
 
 (意訳)
 手太陰肺経の気が絶えてしまうと、皮膚と毛がちりちりの状態になってしまいます。
 太陰は多気ですから、本来は気を良く巡らして皮毛を温めるべきなのですから、
 その気が良く巡らなければ、外気に対して毛を立てて身体を守っている肺の力が
 無くなっているという事になり、皮膚と毛がちりちりになってしまうのです。
 皮毛がちりちりの状態になってしまうと、津液も皮膚や関節から無くなって行き、
 爪が折れ易くなったり、毛が折れ易くなったりして、その毛がまず、抜けてしまいます。
 ここまで虚してしまうと、陰陽五行のリズムにその生死も左右される事となってしまい、
 丙(かのえ)の時期にに状態が悪くなり、丁(かのと)に死すことになります。
 これは、陰陽五行論で火が金に勝つ関係になっているからです。


(絡脈・読み下し)
手太陰の別は名付けて列缺と曰う。腕の上の分間に起こり、太陰の経に並び、
直ちに掌中に入り散じて魚際に入る。
その病は、実すれば則ち手の鋭掌熱し虚すれば
則ち欠去、小便遺すること数(しばしば)す、之を腕を去ること半寸に取る。
別れて陽明に走る也。

(意訳)
 手太陰肺経の別絡は列缺と名付けています。前腕橈側、太淵穴から尺沢に向かって
 上の部分に起こり、手太陰肺経と並んで循り、すぐに掌全体にその脈が行き渡って、
 散じて魚際に入ります。
 その病は、実した時には手掌熱し、虚した時には、あくびが出、
 お小水が洩れたりする事が度々起こります。例えば、咳をした時とか、
 飛び跳ねた時にお小水が少々、洩れてしまう人が居ますが(特に女性に多いですね)、
 そういう時に、この列缺の穴で治療が出来ますよ~、という事を言っています。
 列缺穴は上腕の手首のところから半寸の所に取ります(実際は、1寸5分です)
 ここから脈気が手陽明大腸経に及んで流れている、という事です。


これまで、4回に渡り、肺経の病症、流注、是動・所生病、気有餘、絶脉、絡脈について
私なりの解釈の仕方で、好漢医学林の先生に学ばせて頂いた事を書いてきました
肺経はとりあえず、今回で終わりです。

次は、今、先生もお書きになられている腎経について書いてゆきたいと思っています。
飽くまでも、この原稿は、好漢医学林の先生に頂いた原稿を使って、
私と言うフィルターを通して感じた事を言葉にしてみた
という事です。
どうぞ宜しくご理解下さい。

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