癒しの風~薫風堂~

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肺経の経絡ー1

朝は比較的暖かだったのに、夜になって急に冷えました。
木枯らしのようです。
明日の朝もとても冷えるとか。皆様、お身体に充分気をつけてお過ごし下さい。
季節の変わり目は、どうしても体調を崩しやすいです。

記録的な暑さの夏から、秋へ、
陽から陰へ移り変わる、身体もそれ相応の対応が強いられます。
生きているって、何て順応性に富んでいる事かと、感動してしまいます。

さて、昨日は書けなかった、肺経の経絡について書き出そうと思います。

まず、経絡のお話です。

人には12の正経と8つの奇経、それに15の大絡、体表を覆う絡脈とがあります。
これは、一寸専門的になるので、適当に読み飛ばして下さい。

経絡のという字には、
 1.縦糸(たていと)という意味があります。真直ぐにとおった織物の縦糸。おおすじ。転じて、
  地球の両極をたてにとおした仮定の線、つまり経度の事。
 2.時代を縦に貫いて伝わる、不変の道理。物事の筋道。
 3.儒教では不変の筋道を説いたとされる書物、「経書」、「五経」の事。
 4.仏教や宗教の道理を説いた書、「お経」、「般若心経」など、「聖経」とは、聖書の事。
などの意味があります。

という字には、
 1.からむ。糸を糸車のわくにひっかける。まるめこむ。
 2.つなぐ。繋がる。横につなぐ。線と線または点と点の間をつなぐ。
 3.漢方医学で、縦のおおすじをつなぐ細いすじのこと。
などの意味があります。

ですから、
人間に縦に通っている、不変の道理とそれをつなぐ、筋道の事を、経絡と呼ぶのです。
大きな経脈は12正経と言って、12本の経絡が手足の先から、頭までを巡っています。

縦にも、横にも、全身が細い脈絡で繋がっているので、
この経絡を使って、治療するという考え方が、根本にあります。

この経絡は、切れる事無く輪のように全身を循りますので、終わりがありません。
が、経絡の「初め」はあります
それが、手太陰肺経です

一昨日のブログに、肺経の病症を書きました。
今回は、肺経の経絡、流注と呼ばれる流れの原典、霊枢の経脈篇を少し、書いてゆきます。

原文と読み下し文は、好漢医学林の先生に拠る物を載せさせて頂きます。

(原文)
肺手太陰之脉。 起于中焦、下絡大腸、還循胃口、上膈属肺。
従肺系横出腋下、下循臑内、行少陰心主之前、下肘中、循臂内上骨下廉、入寸口。
上魚循魚際、出大指之端。
其支者従腕後、直出次指内廉、出其端。


(読み下し)
手太陰肺経の脈は中焦に起こり、下りて大腸を絡(まと)い、還って胃口を循(めぐ)り膈に上り肺に属す。
肺系より横に腋下に出で、下りて臑内(じゅない)を循り、少陰心主の前を行き、肘の中に下り、
臂内上骨の下廉(げれん)を循り、寸口に入り。
魚に上り魚際を循り、大指の端に出ずる。
其の支なるものは腕後に従い、直ちに次指の内廉(ないれん)に出で、其の端に出る。

(意訳)
手太陰肺経の脈は中焦に起こり
 手の太陰肺経の脈気は、中焦から起こります。
 序文に、「穀入于胃、脈道以通、血気乃行」という一文があり、これは、
 「胃に飲食物が入る事で、初めて脈の道が通じて気血が巡り始める」という事です。
 胃は水穀の海とも呼ばれ、後天の精が作り出される所です。
 食物をお腹に入れる、つまり「食べる事」で、始めて元気が出てくるのです。
 だから、脈気は中焦からおこるんだよ、という事を言っています。

下りて大腸を絡(まと)い 
 中焦にて起こった脈気は、いったん、下に降りて大腸を絡います。
 肺と大腸とは表裏の関係にありますので、大腸を絡います。絡みつく、という意味です。
 肺結核の人は良く、痔瘻になったり、大腸癌になったりします。
 これは、肺と大腸の関係の深さを示しています。
 だから、冷たいものを飲むと、食道を通る時に肺がキュンと冷やされて、
 冷えによる下痢が起こるのです。
 これは、大腸まで冷えています。冷たいものが身体に悪いと言われるのが、解かりますね。

還りて胃口を循り、膈に上り肺に属す 
 大腸からまた上ってきて胃口を循って、横隔膜に上って肺に属します。
 ガッチリと結び付く、の意味です。
 胃口を循るのは、この手太陰肺経だけです。ここに意味があると、先生は仰っていました。
 胃の口は吻門部ですが、この吻門部と手太陰の脈が関係があるらしい…
 吻門部が弛むと、胃酸が逆流して、逆流性食道炎になったりします。
 また、食べてすぐに横になるのは良くない、と言われますが、この吻門部が弛むらしいです。
 手太陰の経が吻門部の弛めたり、閉めたりしているのではないか、という事です。
 手太陰肺経ですので、肺とがっちりと結び付いています。

肺経より横に 腋下に出で 
 肺経から別れて、腋下に出ます(雲門、中府)
 鎖骨の下の辺りを循って、三角筋の前縁を循って、下ります。
 鎖骨下、小胸筋の辺りは、胸郭出口症候群の起こる場所です。
 その痛む位置によっては、肺経の経絡を使って治せる、という事を言っています。

下りて臑内(じゅない)を循り、少陰心主の前を行き、肘の中に下り 
 臑内とは、上腕の事です。天府、俠白穴を循り、手少陰心主、手の少陰心経の前を行き、
 肘の中(尺沢穴)に下ってきます。

臂内上骨の下廉を循り 
 臂とは、前腕のことです。上骨とは、橈骨の事です。
 上腕二頭筋が橈骨に巻き付いて引っ張っている部分、橈骨の下角を循ります。
 腕の真ん中の辺りを循っています。巷の流注の本の様に外側ではありません。
 必ず、橈骨の下角を引っ掛ける様にして取ってください。
 この部分は、胸廓を広げる作用があります。尺沢と孔最の間辺りになるかもしれません。
 呼吸が浅い肺虚・腎虚の人には、必発の穴です。

寸口に入り
 列缺(絡穴)、経渠(經金穴)、太淵(兪土原穴・脈会穴)が並んでいます。
 列缺は絡ですので、後述します。
 経渠は腎虚の時に使用します。動脈の内側に取ります。
 太淵は兪土原穴ですので、肺虚の時には太白と共に、必発の穴です。
 動脈の外側に取ります。

魚に上り、魚際を循り
 魚とは、手首~親指の付け根の間の、ふっくらとした部分です。
 魚際は栄火穴ですので、ひねくれものです。
 虚しているときには瀉して、実している時には補法をします。
 ここで、お腹の冷えを見ます。静脈が青く見えたら、お腹が冷えている、という事です。
 逆に、この部分が赤かったら、お腹に熱があり、黒く見えたら、瘀血があります。
 お腹が冷えている時には、漢方薬だったら理中丸を飲みますが、
 普通は手元にありませんよね。
 ハチミツがお腹を温めます。麦芽水飴、膠飴(こうい)もお腹を温めます。
 子供が、「下痢をした時」に、この部分を見て、青かったら、
 ハチミツを舐めさせてあげると良いのです。お腹が暖まって、
 下痢がピッタリと止まります。
 お誕生を越えた子供なら、それで大丈夫です。
 一歳以下の赤ちゃんにはハチミツはいけません。
 ボツリヌス菌の芽胞を含む事があるからです。 

大指の端に出ず
 親指の先に経脈が出てきます。
 少商穴は井木穴です。呼吸が苦しい時にはここを刺激します。
 扁桃炎などで熱がある時には、刺絡をしても良いのです。
 或いは、補法をして、気を中に入れてあげるのも良いです。

ここまでが、肺経の正経です。絡脈もありますが、後日、追記します。
宜しかったら、参考にして下さい。
講義は好漢医学林の先生によるものです

さて、難しい部分を今日は書きましたので、
一寸一息、温かいミルクティーでも飲んで、寝む事にしましょう~。
長々とお付き合い、ありがとうございました~

 
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コメントコメント


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ブログ訪問、コメント、ありがとうございます。

リンクありがとうございます。

こちらも、リンクを、貼らせてもらいます。

相互リンクで、お願いします。

淨太郎 | URL | 2010/10/26 (Tue) 23:27 [編集]


淨太郎さんへ

早速のリンク、ありがとうございます。
実は私は、さだまさしと、坂本教授が大好きで、
今の目標に出会うまでは、さだまさしの歌に励まされて、
今までを生きてきた、そんな感じです。
今後共、宜しくお願いいたします。

白い月の風 | URL | 2010/10/26 (Tue) 23:34 [編集]


驚きです。

経脈編を上手くまとめてあります。
このブログを見てビックリしましたv-237
私の講義をここまで聞き取り、マトメられるのは
白い月の風さん位でしょうね。v-221

私もこの経脈編には色々思いいれがあり
中々ブログに書けなかったのが、
サラリと述べてあり
ビックリしております。

ここまで経脈編をマトメてあれば
私は二番煎じをしたくないので、
私のブログの目的が無くなりましたから、
経脈編からは撤退したいと思います。
皆さんに白い月の風さんのブログを見るようにと
書きたいと思います。

好漢医学林 | URL | 2010/10/27 (Wed) 13:04 [編集]


好漢医学林・先生へ

先生、
これは、飽くまで先生の講義の内容を、
「私」という「フィルター」を通して、
こんな意味ではないかしら~?と思う所を記して、
先生に見て頂いて、間違いが無いかを
確認して頂こうと思って書いたものです。

矢張り、コンサートと同じ様に、
臨床経験と勉強を積み重ねられてきた先生の
言葉の重みに、かなうはずがありません。
講義録であって、生きた臨床体験ではないのです。
そこが、温度が低いのです。

経脈篇という重い古典を書くというのは、
先生にしか出来ないと思っています。
私も体調次第という危ない橋を渡っていますし、
陽経に関しては全くの無知です。

是非、先生の経脈篇をお願いいたします。

白い月の風 | URL | 2010/10/27 (Wed) 19:29 [編集]


http://www.watchsreference.com/

女性 時計 ブランド

カルバンクライン 腕時計 | URL | 2013/09/14 (Sat) 14:51 [編集]


 
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